HamaKaze Internal Medicine
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)画像

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が一時停止する病気です。本人では睡眠時間をしっかり確保していると思っていても、実際には十分な睡眠がとれなくなるため、日中の判断力や集中力が落ち込むなど、様々な問題が生じてきます。特に、肥満の方、高血圧や心臓疾患などを患っている方は、無呼吸状態に陥り、重症化しやすい傾向があるので注意が必要です。

もっとも、寝ている間の無呼吸状態は、なかなか自分自身で気づくことが出来ません。そのため、適切な治療を受けずに放置しておられる方が非常に多いと推定されています。しかし、この病気は睡眠中のみならず、日中の活動にも影響が出ます。例えば車を運転中に激しい眠気が起こってきて交通事故を起こすケースが後を絶たず、ときおりメディアで大々的に報道されることもあります。

主な症状について

睡眠時無呼吸症候群を疑う症状には下記のような症状があります。
ご自身が当てはまらないかチェックしてみましょう。

  • 大きないびきを指摘される
  • 寝ているときに呼吸が止まっていると指摘された
  • 日中に時々我慢できないほど眠くなる
  • 夜間に何度も目が覚めて、熟睡ができない
  • 起床時に頭痛がする
  • 運転中/会議中に居眠りをする
  • 倦怠感が強く、疲れが常に溜まっている
  • 集中力が続かない

このような症状が当てはまる方は睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、一度検査することをお勧めします。
特に絶対に寝てはいけない場面でも寝てしまう方はかなりリスクがあります。
また、高血圧症・糖尿病・脂質異常症・不整脈(心房細動など)と生活習慣病がある方は要注意です。
睡眠時無呼吸症候群は、心臓・脳・血管に負担がかかって動脈硬化が早く進み、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症などの危険性が高まります。日本で治療が必要な潜在患者数は1,000万人を超えると言われており、最もOSASの多い国ランキング上位10位となっているそうです。

睡眠時無呼吸症候群の主な治療法・予防法

CPAP療法 マウスピース 外科的手術 生活習慣の改善 など

CPAP療法

CPAP療法とは、睡眠時に専用のマスクを鼻に装着し、睡眠中の無呼吸状態を防ぐ治療法です。CPAPによって加圧した空気をマスクから送り込み、空気がしっかりと肺にまで届けられるようにするのです。これによって呼吸の流れがスムーズになりますので、睡眠時無呼吸症候群の治療として広く用いられます。

患者様の中には、「鼻にマスクを着け、空気が送られてくる状態でもよく眠れるのですか」と思われている方もおられますが、医療機関で適切に設定された機器を使用し、専用マスクを正しく装着したならば、数日程度で慣れてくると言われています。実際、殆どの患者様は、いびきや呼吸停止などの症状も収まり、すっきりと目覚め、日中の眠気も軽くなります。

マウスピース

比較的に軽症レベルの患者様の場合は、歯科医院で製作するマウスピースによって症状を改善できる場合があります。下顎を上顎よりも前に出すようにし、舌が喉の方に落ちるのを予防すると、気道を確保する効果が得られます。マウスピースは、この状態を人工的に作り出すことにより、睡眠時無呼吸症候群の改善を目指すものです。

生活習慣の改善

睡眠時無呼吸症候群は、肥満や多飲、運動不足などが原因となります。そのため、肥満の方は食事を減らし、適度な運動によって適正体重に近づけるようにします。睡眠薬などの薬物も、気道を閉塞しやすくするものがありますので、担当医に確認の上で服用するようにして下さい。この他、睡眠時の枕の高さなどを調整することで症状の軽減が期待できます。

検査・診断・治療までの流れ

検査・診断

簡易検査「パルスオキシメトリー検査」

①SPO2プローブを指に装着する
②鼻にカニューレを装着する
上記2つで簡単にできます。自宅で行え、器械の貸出は各検査会社さまから届けられます。
「実際に睡眠時無呼吸症候群かどうか?」「睡眠時無呼吸症候群の重症度はどうか?」を調べていきます。
保険診療費用は、3割負担で3,000円くらい、1割負担で1,000円くらいです。
AHI 40以上がCPAPの治療対象です。

在宅睡眠脳波検査

在宅フルPSG検査(AHI 20以上がCPAP治療対象です。)
簡易検査で経て睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合、睡眠の状態をより精密に測定します。
脳波・呼吸・心電図・いびき・血液中の酸素濃度などを調べていきます。
これは、①閉塞性睡眠時無呼吸症候群、②中枢性睡眠時無呼吸症候群の判別と、治療適応決定のためです。
以前は専門病院に1泊入院する必要がありましたが(入院費用含め3万から5万)、現在は自宅での検査が可能です。
寝なれている自宅で行うため、普段の状態に近い睡眠環境で測定することができます。3割負担で13,000円です。

治療

簡易検査でAHI 40以上、睡眠脳波検査でAHI 20以上の場合、CPAP治療の適応となります。

二俣川はまかぜ内科
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住所
〒241-0821
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内科・循環器内科・糖尿病内科・在宅診療
院長
野本文子
アクセス
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